さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

日本語教育100の質問(1)日本語教師にはどうやってなるのですか?

最初からなかなか難しい質問です。

これが論文か何かなら「日本語教師とは何ぞや」という定義から始めなければなりません。でも、知らない。もう少し緩く「日本語学校で教える人」をイメージして話しましょう。

 

(無論「日本語学校とは何ぞや」という定義も必要でしょう。でも、放置します。いわゆる日本語学校法務省告示機関。)

 

フツーの日本語学校が求人サイトなんかに書いてあるのは大抵こんな条件ですね。

1)日本語教育能力検定試験に合格した人

2)420時間以上の日本語教師養成課程を修了した人

3)大学で日本語教育について勉強した人

4)その他(その他とは何ぞや)

上記のどれかを証明できれば、とりあえず日本語学校の求人に応募できますよ、ということになります。

 

上のような条件、根拠は法務省が決めています。日本語学校を作るためには法務省に「作りたいっす」と申し込むんですね。何だかコワい。

 

日本語学校作るにも、条件があります。

おおもとの条件は↓「日本語教育機関の告示基準」。

http://www.moj.go.jp/content/001265460.pdf

設置者やら校長やら建物やら何やらかんやら細かい基準があります。

 

で、先生の資格は以下の通り。「告示基準」第一条十三項。口語訳。

イ 大学とか大学院とかで日本語教育について勉強しましたよ(かつて「主専攻」と言われていた、45単位以上の勉強をした人たちを指すのでしょう)

ロ 大学とか大学院とかで日本語教育学はやってないけど関係あることを26単位以上勉強しましたよ(かつての「副専攻」ですな多分)

ハ 日本語教育能力検定試験に合格しましたよ

ニ 大卒で、420単位時間以上の研修(養成講座ですね)を終えましたよ ※私が終えたその研修は、法務省に認められていますよ。

ホ その他(とは何ぞや)

 

ざっくり言います。

日本語教育に関して大学やら院やらで勉強した人は、条件を満たします。26単位以上。

日本語教育関係じゃない大卒以上の人は、養成講座行くか検定とるか。

・大卒じゃない人は、検定取って。

 

で、ご自身にあてはまる求人をIndeedやら日本村サンやら何やらで検索して、応募して、面接とかして…という流れになりましょうか。

 

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経験者が優遇されるのはどんな業界も同じでしょうね。日本語のセンセイもご多分に漏れずそうです。面接時に「『みんなの日本語14課の導入を15分で模擬授業してみて」なんて言われることもあるでしょうから、何らかの形で経験を積んでおいた方がよさそうです。

例えば地域日本語教室などで教える場合、上記のような条件を問わないことも多くあります(ほとんど問わないんじゃないかなぁ。知らんけど)。思い立ったら吉日、これから日本語のセンセイを目指してみようと思ったら、近所の公民館なんかに行ってみるのもいいかもしれませんよ。