さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

日本語教育100の質問(2)日本語教師は国家資格ですか

 おおお、ぐさっと来る質問ですね。

 

単純に答えれば「いいえ、違います」となりますね。残念無念。しかし、資格がないわけではない。日本語教師の資格という概念、非常に曖昧です。

このブログの(1)で書きましたが、法務省(お上ですね。国家ですね)が「日本語学校の先生になるにはこれかこれかを満たしてね」と言っている条件があります。

その中でも日本語教育能力検定試験は試験一発で「あなた日本語のセンセイになってもいいよ」という試験ですね。でも国家試験じゃない。国家資格じゃない。実施しているのは公益財団法人日本国際教育支援協会です。

 

このあたり、やっぱり制度の「建て付け」がヘンなんじゃないかと思います。

 

2018年12月、「日本語教育の推進に関する法律案」が日本語教育推進議員連盟により認められ、国会へと提出されることとなりました。今期?来期?とにかく、早いほうが。

この中の21条には「日本語のセンセイの資格に関して仕組み整備しにゃいかんね」と書かれています。

今後何らかの動きが生まれ、日本語の先生の資格が立派なものになったり待遇が改善したりしてほしいものです。

同じ21条には「処遇の改善が図られるよう…」って書いてあるし!

何とかかんとか、立派な自慢できるお仕事になってもらいたい。少なくとも「日本語教師になったからこれでずっと飯が食えるし家族が養える」と安心できる仕事になってもらいたいっ!

 

国家資格化がその近道なのかどうなのかはわかりませんが、たぶん今より明るい未来が…待っているに違いないと信じています。はい。信じる日本語教師は救われる…日も近いです。きっと。