さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

日本語教育100の質問(16)日本語教師として海外で働くのに危険を伴うことがありますか

こ、これは…日本語教育に関する質問ではないかもしれません。さすがはうちの奥サマ。

 

日本国内に住んでいて働いている場合には生命の危機について考えることすらありませんから、僕たちは恵まれています。

最近カンボジアで日本人2人が強盗殺人を働き逮捕されるという事件もありました。許せない話です。どんな国にもいい人も悪い人もいます。日本だから安全、日本文化を共有しているから信頼できる、というわけでは全然ありません。

 

海外に行く際に気をつけたいことは、いろいろありますね。

例えば、僕は頻繁にベトナムに出張します。最初は「お腹痛くなったらどうしよう?」「蚊に刺されて病気になったらどうしよう?」といろいろ心配して薬やら虫よけやら持っていきました。氷入りの飲み物などもビビりながら飲んでいました。

でも、お腹を壊したことも病気になったことも、これまでのところありません。たまたま、だと思います。たまたま運が良かった。

 

外務省が「海外渡航・滞在」というページでいろいろな情報を発信しています。

その中の「海外安全ホームページ」には世界のあちこちの危険についてまとめられています。マレーシアのある地域では海賊、フィリピンのある地域ではテロ等、僕たちが普段意識しないような身の危険があることがわかります。

同じページの「世界の医療事情」にも病気等のことがまとめられています。さっき挙げたベトナムを眺めてみると、腹痛やら虫やら伝染病やら事故やら「うおお気をつけなきゃ」と思うことが書かれています。僕が最近一番恐れているのは狂犬病です。ベトナムのわんこの狂犬病ワクチン接種率は6割ぐらいなんですって。

 

違う国に行く時にはやっぱり、普段とは違う心構えが必要ですね。

・ちゃんと海外医療保険に入って、行く地域の「言葉が通じる」病院を確認しておく

・推奨される予防接種を受けておく

・危なそうな地域には近づかない、極端に華美な服装や高価なものを見せびらかして歩かない

・親切そうな人を無条件に信じてついていかない

…とかでしょうか?

特に先生として赴任する場合、長期に渡ってその国に滞在するわけですからね。楽しく生活するためにも、もしもの時のための準備は怠らないようにしたいものです。