さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

日本語教育100の質問(18)日本語教師でステップアップするにはどうすればよいですか

僕も知りたい質問がやってきました。

もしかすると、うちの奥さんにとっても切実なのかもしれません。

 

最近はいろいろ器用な方がいます。ツイッターなどを見ているとフリーで教えている先生とかウェブ上で教えている先生とか、本当にいろいろな方が。新しいことができるのは、素晴らしいですね。

 

僕自身のことで言うなら、比較的恵まれたキャリアだったかと。

1.留学中に日本に向けて履歴書送付。関西圏の学校に30通ぐらい送ったかな。

2.日本から留学先まで電話をかけてきてくれた日本語学校があり、帰国後常勤として採用されました。

3.帰国後すぐ受けた日本語教育能力検定試験に合格。

4.教務は気に入っていましたが経営陣と反りが合わず。残念。

5.近所の大手日本語学校に転職。

6.そこで働きながら大学院に。

7.大学院を終えると同時に、日本語教育機関を立ち上げようとしている大手専門学校に。

8.立ち上げ後数年勤め、大学別科に転職。

9.別科で勤めつつ、別大学の博士課程で学ぶ。

10.またまた立ち上げに関わるべく現在の勤務校へ。現在に至る。

 

個人的な経験の中で「これはステップアップのきっかけだったな」と思うのは、上記の1、6ですね。

・まずは行動する

・できれば(結果が残るカタチで)勉強する

というあたりは、現状に満足できない日本語の先生たちにオススメしたいと思います。

 

3も必須ではないまでもあるほうがいいかもしれませんね。同じような人材がいた場合は何でもかんでも「履歴書上の違い」が大きかったりしますものね。

 

でもまあ、僕のような「古いタイプのキャリア形成」、そのうち崩壊するかもしれませんね。すでに崩壊しているのかな。

 

今後はわれわれ日本語教師が「お上のお金で食える」状況になってくれるのも良いなあなんて思います。今後、日本に住む外国人が多くなりますよね。その日本語教育を担うのは国の責務だ、ということなのですから。国や地方自治体で働く日本語の先生が、任期付きとか時給制とかでなく、社会的地位と安定を守られつつ働ける未来を夢見ています。で、そんな未来でもステップアップできるように精進しなきゃなぁ…なんて。