さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

番外編 日本語教育ここ最近のアレコレ

ご無沙汰をしてしまいました。

 

日本語教育というか留学生というか、

「その辺」(どの辺?)がいろいろ風雲急を告げております。

 

4月26日(まだ平成だったんですね)

出入国在留管理基本計画が策定されました。本文には「留学生の適正な受入れの推進」として以下の二つが記載されています。

①留学生の就職支援

→高い日本語能力を持つ学生、もっと就職先の幅を広げましょ。ウェルカム「できる学生さん」。

日本語教育機関の適正化

→バイト目的の入国者とか「ちゃんとしてない機関」とか、がっつり管理するでぇ。試験結果とかもちゃんと出さんかったら、潰すでぇ。

…①と②、何だか、どうなんでしょ。

「管理!」「義務化!」みたいなこというなら、自浄努力は必要ですが、もうちょい「お上」にも助けてほしいと思うのは、日本語教育機関に勤める者の悲願でもあります。

 

上記の基本計画の策定前の3月、ある大学が無茶な留学生集めしてたんちゃう?と問題に。問題発覚後、文部科学省から「頼むで!」と通知が出ました。さらに6月には「大学とて、変なところには厳しくするで」というお達し文科省と入管の連名で出されました。

上記お達しでびっくりしたのは、「留学生別科、日本語教育機関とおんなじように基準作るで!」という部分。

…以前一生懸命探したことあるんです。別科の日本語の基準。「見つからないなぁ、誰か知っている人いないのかなぁ…」と思っていたのですが、最初からなかったんですねぇ。

 

さっき「できる学生さんウェルカム!」について触れましたが、日本の大学や大学院を出た「日本語が良くできる留学生」が(これまで査証が出なかった)飲食等のサービス業、小売業、製造業みたいな仕事に就けるように法務省告示の一部が改正されることになりました。朝日新聞の記事ではN1持っていれば「特定活動」もらえるよ、ということになった様子。実際に改正された告示は見つけられませんでした。どなたか。

 

日本語教育機関への管理はさらに厳しくなりそうで、7月1日から一部改定された告示基準の運用が開始される予定です。出席率の報告はともかく、日本語力(CEFR A2以上)って、どうやって測定・報告させるんでしょ。まさか自己申告?

 

そんな中、衆議院を通過していた日本語教育の推進に関する法律案、この記事を書いている最中に参議院文教委員会で可決されました。

ようやく追い風が…吹くのか?乞うご期待、ですね。