さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

日本語教育100の質問(22)クラスの学生は同じ国の人たちですか。

面白い質問です。同様の質問がこのあとにもありますので、ざっくりと。

 

時代とともに、日本語を勉強する人々の背景も変わってきます。日本語教育機関が学生募集の為に赴く国や地域も変わってきます。そして、クラスの中の構成も変わってきます。クラスの中身は募集体制に大きく左右されます。

ですから、クラスの学習者がどんな構成になっているのかは、学校によって大きく異なるでしょう。

僕が日本語を教え始めた頃は中国や韓国の学習者が多かったですね。初めて勤務した学校も中国・韓国で積極的に営業活動をしていましたので、クラスは中国と韓国が半々、そこに時々違う国の学生が、みたいな感じでした。

 

僕は、できればいろいろな背景を持った、いろいろな言葉を話す学生が混在していてほしいと思います。同じ母語の学習者ばかりだと、どうしても母語に頼ってしまいますから。

海外の学校では同じ母語の人々がひとつのクラスで日本語を学んでいますね。当たり前ですかね。それにはその良さがあります。ややこしい文法を母語で説明してもらったり。

国内の学校でも同じなのでしょうが、ちょっともったいない気がします。例えば僕たちが海外に語学留学に行って、日本語母語話者ばかりのクラスになるとちょっと残念な気持ちになりませんか?

そんなわけで、「学校によっては同じ国の人たちだけのクラスもあるでしょう」と答えておきましょう。