さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

日本語教育100の質問(23)見ただけでどこの国の学生かわかりますか

ところどころに不思議な質問が。いいですね。

長年日本語の先生をしている多くの方々に聞いてみたいのですが、以前はもっと「国・地域ごとの個性」みたいなものが留学生たちの見た目にも現れていたような気がしませんか?

質問に即して言えば、僕の場合は「はい、以前はまあまあわかりました」という答えになります。例えば日本中国韓国台湾の若者がいても、だいたい見分けがつきました。どこでどうやって見分けているのかはわかりませんが、概ね正解できたような。

いつからか見た目ではわからなくなってきました。ベトナムやネパールやインドネシア出身であっても、さっきの四箇所のどこかから来たのかな?と思える留学生がいたりします。先生方、そんなことないですか?

 

見分けがついていたのは何だったのでしょう。

女性のメイクは今でも少し違うように思います。眉の整え方などは、それそれ違うような。よくわかりませんが、なんとなく。

ファッションもおそらく識別の大きな材料になっているでしょうね。これも全然詳しくないですが、なんとなく。

そのあたりのデータが脳内で蓄積されて、次の事象を判断していたのでしょう。知らんけど。関西人特有の逃げをうっておきます。

海外から来たおばちゃんの団体が大阪で観光している場合は、今でも見分けがつきます。たぶん。つまり、若年層の見分けが僕には難しくなってきた、ということなのでしょう。

 

アジアのあちこちでのK-POP人気はすごいですね。そんな雰囲気の服やメイクやに身を包まれると、もうどこの人だかわかりません。化粧品なんかも同じようなものがいろいろな場所で使われているのでしょう。知らんけど。それによって、顔とかまで似てくるのかな。ううむ。わかりません。

 

ベトナムに出張しているとき「あなたは日本人だな」と知らない人に言われたことがあります。なぜわかったのかと聞くと「そんなに暑くないのに汗をかきながらうろうろしているからだ」とのこと。僕はたぶん日本人の中でも汗っかきのほうなのですが、そんな見分け方があるなんて。

確かにベトナムから来た留学生たちには寒がりが多いような気がします。僕は暑がりなので、夏の教室では「暑い」「先生寒い」「いややっぱり暑い」「いやいや寒い寒い」と、室温に関する攻防が起きたりします。

そんな中にも「いやワタシも暑いと思う」と言ってくれるベトナム人留学生がいたりして…やっぱりそれぞれ、みんな違ってみんな良いのではなかろうかと。

ああ、とりとめないですねぇ。