果てしなく続くお勉強(1)どっちへ行くのだ日本の外国人施策、その3 留学生云々
寄り道ばかりで前に進まない記事とお勉強とお仕事を抱えて
日々うろたえるアサヤマですこんにちは。
仕事がお勉強と(ある程度)リンクしているのがもっけの幸い。
<寄り道再び>
精選版日本国語大辞典サマにご相談したところ、
もっけは「物怪」「勿怪」だそうで。びっくり。
Google日本語入力はちゃんと変換しますね、もっけ→物怪、勿怪。
京極夏彦コレクター(マニアやオタクではありません)の僕としては嬉しい。
<寄り道から本道へ>
さて、前回はスタートラインを決めなきゃね、というところで終わっていました。
僕はもともと留学生が日本に住むこと、みたいなのを
お勉強のテーマにしていましたから、となると真っ先に思い浮かぶのは
留学生30万人計画とか、その前の留学生10万人計画とかですね。
中曽根さんですか10万人計画。正式には『21世紀への留学生政策に関する提言』。
こないだテレビで見ましたがさすがにおじいちゃんになりました中曽根さん。
留学生については、例えば
「世界の成長を取り込むための外国人留学生の受け入れ戦略報告書」H25(2013)
の冒頭でも「我が国における留学生政策は、「留学生受入れ10 万人計画」が
策定された昭和58年以来(p.1)」なんて触れられていますので、
このあたりをスタートにすることに(恣意的に)しちゃおうと思います。
で、そこから
S58(1983)『21世紀への留学生政策に関する提言』21世紀への留学生政策懇談会
H15(2003)『新たな留学生政策の展開について(答申)〜留学生交流の拡大と質の向上を目指して〜』中央教育審議会
H17(2005)『留学生の受入れ推進施策に関する政策評価書』総務省
H19(2007)〜『アジア人財資金構想』経済産業省・文部科学省
H20(2008)『「留学生30万人計画」骨子』文部科学省・外務省・法務省・厚生労働省・経済産業省・国土交通省 7/29
H25(2013)『日本再興戦略-Japan is BACK』閣議決定 6/14
(その後毎年『日本再興戦略』は出ていますね)
H25(2013)『世界の成長を取り込むための外国人留学生受入れ戦略』戦略的な留学生交流の推進に関する検討会
H27(2015)「『外国人材活躍推進プログラム』実施」内閣府
H28(2016)『外国人留学生の就職促進について(外国人留学生の就職に関する課題 等)』文部科学省
…みたいな流れになっています。
徐々に徐々に、「留学生を受け入れよう」という流れから
「受け入れてからちゃんと仕事してくれるように社会を変えよう」という
健全な流れになっている気がします。よきかなよきかな。
…資料上は。政策上は。立派なオトナが見る報告書の上では。
現実はそうはなっていない。嘆かわしい。ずるい。
オトナは嘘ついたり口先でごまかしたりしちゃいけません。学校で習ったでしょ。
何で都合よく優秀な人達ばかりが来日すると思うんでしょうね。
その前に優秀な人たちが来たくなる国にしなきゃいけないんじゃないでしょうか?
それに、優秀じゃないフツーの人にだって来てもらえばいいじゃないですか。
世の中フツーの人のほうが多いですよきっと。
それから、外の人ばっかりじゃなくて中の人への発信も重要。
受け入れる側の日本の皆さんに現状とか方向性とか伝わってます?
こっそり受け入れようとするといろんな軋轢とか産んじゃうんだと思いますよぅ。
おそらく次回のテーマはお仕事関連になると思うのですが、
今年の査証「介護」の新設とか技能実習への「介護」の追加とか、
何かもう、ホントにずるい。ちょっと考えても、うまくいくはずがない。
あ、ついでに新しい資料について。
経産省の憂国の士たちが作った資料。今ちょっとした話題になっていますが
何で全く外国人云々について触れられていないんでしょうねぇ。
そこに触れないで新しい国のカタチとか。ムリがあるとは思いませんかねぇ?
おお、義憤にかられる日本語教師ことアサヤマです。
鼻息を荒くしつつ、今回はこのあたりで。