さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

日本語教育100の質問(11)日本語教師はどこで働いていますか

これも面白い質問です。

 

このブログに何度も出てくる文化庁の「国内の日本語教育の概要」はその対象として大学、短大、高専地方公共団体教育委員会、国際交流協会法務省告示機関、その他(NPO、学校・準学校法人、会社、社団・財団法人、その他法人、任意団体)を挙げています。

 

ちょっとわかりにくいので整理します。

・高等教育機関にも日本語教師はいます。

都道府県とか市町村とか、その他「公」の教室にいることもあります。

日本語学校(告示機関も、そうじゃないのも)には、もちろんいますね。

あらゆるところに日本語教師。そしてこの状況は今後もっと広がるんじゃないかと思いますし、広がらなきゃダメでしょとも思っています。

 

日本だけじゃないですね。

いつもお世話になっている日本村さんにも世界のいろいろな場所での求人が掲載されています。家賃がかからなくてそれなりのお給料がもらえる求人を見て「これ国内で働くより良くない?」と思うこともあります。中には「資格問わず」というものもあってご愛嬌。

 

最近は時間に縛られないオンライン日本語教室などもあります。自分で給料を決められるものとか、緊張しますね。

フリーの先生も多いでしょう。ホワイトボードマーカー一本で勝負するフリーランス。最近はiPadApple pencilとかなのでしょうか。カッコいいです。フリーとはいえ授業の準備には時間も資料もたくさん必要でしょうから、なかなか大変な環境になる気もします。

 

これからはより多くの場所で日本語教師のスキルが必要になるでしょう。2018年12月に入管法の改正が決まり、査証「特定技能」が新設されることになりました。14の業種で海外から働き手を集めることになったようですね。

で、その査証を得るためには技能実習を終えるかテストを受けるか、ということになりました。テストにはもちろん日本語のテストもあるようで、今おそらく一生懸命どなたかが作っているのだと思います。

テストを受ける前に日本語を教えるのも日本語の先生でしょう。

 

まとめましょう。

・今もいろいろなところで日本語教師は働いています。

・これからますます必要とされる場は増えるでしょう。

(・だから、もっと大切にしてね。ということで、日本語教育の推進に関する法律は早いこと成立させて、先生たちの処遇を改善してね)

…ということになり…ますよね。うん。うんうん。