さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

日本語教育100の質問(19)長い名前の学生はどのように呼んでいますか。

このあたりから、少し軽~い質問が続いています。一安心です。

 

ちょっと調べてみると、日本人の名前では

姓 佐藤、鈴木、高橋、田中、渡辺

名 男 ヒロシ、タカシ、アキラ 女 ケイコ、ヨウコ、ヨシコ

…が多いそうですね。全部ひらがなで書いても6文字か7文字。拍とか特殊音素とかの話は置いておいて、まあこんなものです。

 

本名が長い人、多いですね。

印象に残っているのはモンゴル、タイ。例えば白鳳さんの本名はムンフバティン・ダワージャルガルさんですし、タレントのブンシリさんはサハノンチャイクン・ブンシリさんです。

 

白鳳さんのモンゴルでの愛称は「ダワー」だそうです。ウィキペディアより。

白鳳さんと同様に、学生を愛称によって短く呼ぶことがあります。時々「私の愛称は○○です」と申し出てくれることもあります。なかばオフィシャルなものなんですね、愛称。本当かウソか知りませんが、タイの学生が「タイでは、タイ人の友達も本名を知りません。知っているのは愛称だけ。」と言っていましたが、本当なんでしょうか。

 

ブンシリさんのように名前の一部を呼ぶ場合も多いですね。姓なのか名なのか、詳しい方教えてください。

勤務校のインドネシア学生には両方のパターンがいます。一部を切り取る学生と愛称を名乗る学生。

ベトナムの学生には似ている名前の人が多いですね。グエン ティ ○○さんがいっぱいいます。同名の学生も珍しくありません。新学期はタイヘンです。時々オリジナル愛称を自分で決めて「○○と呼んでください」というベトナム学生もいます。「さくらと呼んでください」「あおいと呼んでください」とか、日本的。

教員としては本名と愛称と両方覚えておく必要がある場合が多いので、実は一苦労だったりもします。

 

外国人の名前、複雑です。でもなぜか、クラスに行くとなるとすぐに覚えられます。

長く日本語の先生をしていると、逆に日本人の名前が覚えられなくなったりします。カンタンだから覚えられるわけではない、ということですね(老化ではない、と自分に言い聞かせています)。