さざれごと

もしかしたら誰かが見るかも、という微かな緊張感をもって綴る日常の滓や澱

日本語教育100の質問(25)国によって日本語習得に特徴はありますか

ものすごく久しぶりの更新になってしまいました。

こういうのって、毎日のように更新したほうがいいんですよねきっと。サボっていました。あれこれ変化もありました。職場が変わることになったり復学したり何じゃかんじゃ。

さて、「国によって」とありますが、その人が話す母語によって日本語習得に特徴はあるだろうと思います。

漢字圏の人たちは読むことに関しては有利でしょうね。日本語能力試験では難易度が上がれば扱われる漢字の数も増えます。読解問題などはもしかすると、級が上がれば上がるほど読みやすくなったりするんじゃないでしょうか。

韓国語が母語である場合も、例えば語順がほぼ同じだったり過去・使役・受身などがあったりするので特に「取っ掛かり」段階では有利なんじゃないかな、と思います。日本に来るK-POPのアイドルたちとか上手ですよね。

韓国語は日本語の相対敬語に対して絶対敬語なんですよね。「先生、私のお父様は今はお出かけになっています」みたいなことになるのでしょうね。日本語よりわかりやすいかもしれません。

日本語は音(音素)が比較的少ない言葉らしいですが、それでも学習者の母語によっては難しい音があるようですね。

「はひふへほ」の「はへほ」と「ひ」と「ふ」の子音が別々に聞こえたり。調音点が違うので、別々に聞こえて当然とも言えます。「はへほ」は声門、「ひ」は硬口蓋、「ふ」は口唇の摩擦音でしたかね。

「よ」と「じょ」が同じに聞こえたり。

「つ」はいろんな国の人々にとって難しいみたい。

音声、復習しなきゃ。公認日本語教師の試験に出るかも出ないかも。現役、教育能力検定持ちではありますが、初めての試験とあらば受験してみたい。

話がそれました。音に関しては、日本人が英語の「L」と「R」が苦手だったり「tap」と「cup」の母音がどっちも「あ」になったりするのと同じですね。

言語の形式だけではなくて、「こういう場合の『社会的にオーケーな受け答え』『期待されているコトバ』」みたいなのも勉強しなければなりませんね。

たぶん「日本語は唯一無二の言語!」とか「日本語は最も難しい言語!」とかいうのは都市伝説だと思いますが、やっぱり新しい言葉を勉強するのは大変ですよね。

学習者のみんなは僕たちの言葉を、あれこれ苦労しながらも学ぼうとしてくれているのです。どんなところに原因があって難しく感じているのかをよく探りながら、お互いに学んでいきたいものです。